日本相撲協会の改革を目指す第三者機関「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」のメンバーで、ワタミ会長の渡辺美樹委員が20日、両国国技館の相撲教習所を視察し、けいこと授業内容について「訓練としては素晴らしい。一方で学科は、あれで中卒の子に一般社会常識が身に付くのか疑問」と述べた。
授業は社会で、日本国憲法の講義だった。入門から半年間通う教習所の社会の授業は計12回で、同委員は「12回しかないなら、暴力団と付き合っちゃいけないとか、ほかに教えることがあるはず。これでは社会的責任を果たせていない」などと厳しく指摘した。
(2010年10月20日)