秋山監督、来季のレギュラー白紙を宣言…ソフトバンク

来季のレギュラーは白紙と語った秋山監督（中）

　ソフトバンク・秋山幸二監督（４８）が２０日、来季のレギュラー白紙を宣言した。７年ぶりのリーグ優勝を果たしながら、ＣＳ最終Ｓでロッテに敗退。小久保、川崎らも定位置を確約せず、内部競争をあおる構えだ。

　「今年もそうだけど、実績は関係ない」。０４年のプレーオフ制導入後、６度目のポストシーズンも勝てなかった。投手陣が奮闘した一方、打線は６試合で計９得点。色眼鏡を外し、選手を横一線に並べる決意を固めた。

　今季、主砲の松中が７９試合の出場。右ひざ、左手首痛などに苦しんだため、代打要員にまわす非情采配もみせた。就任３年目の来季はリーグ連覇、日本一を至上命題とし「若い選手は、いくら出てきてもいい」と、世代交代すら歓迎した。

　支援体制も万全だ。常時、各選手や他球団の情報を「ｉＰｈｏｎｅ」などで閲覧できるデータ管理システム「●（かい）援隊」を導入することが決定。王会長が先頭に立ち、現場、フロント間の情報共有がさらに徹底される。「競争して、結果を残した人が生き残る世界だから」。勝つため、秋山監督が鬼になる。
●はギリシャ文字（Ｘ）