プロ野球楽天の来季監督に、阪神と中日をリーグ優勝に導き、2008年の北京五輪日本代表監督を務めた星野仙一氏(63)が就任することが、21日までに決まった。星野氏はシニアディレクター(SD)を務めていた阪神の退団を表明した19日に神戸市内で楽天側と就任へ大筋で合意。週明けにも正式に発表され、27日に仙台市内のホテルで記者会見に臨む。複数年契約とみられる。
星野氏は21日夜、民放テレビのニュース番組に生出演し「大筋では合意している」と明言した。その上で「突っ走っていくには、田淵だけは入れてくれと言いました」と、北京五輪でコーチを務めた田淵幸一氏(64)をヘッド兼打撃コーチとして招聘する考えを示した。
星野氏は中日監督時代の1988年と99年、さらに阪神を率いた2003年に計3度のリーグ優勝を果たした。北京五輪では4位とメダルを逃し、09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督就任は固辞した。プロ野球の監督を務めるのは03年以来で、パ・リーグのチームを指揮するのは初めてとなる。