「父の遺産」所持の６０歳男性襲われる

　２０日午前５時２０分頃、大阪市淀川区十三本町の路上で、２人組の男が、自転車で通行中の近所の無職男性（６０）に暴行を加え、現金約２３０万円が入ったウエストポーチを奪って逃げた。男性は同日夕、スポーツ報知の取材に「金は父親の遺産」と話した。顔に軽傷を負っており、大阪府警淀川署が強盗致傷事件として調べている。

　同署によると、男らは男性が自宅から出たところを、前方から無言で顔面を殴打。金を奪うと、近くに止めてあった軽自動車で逃走した。同署では男性が数日前に銀行から２００万円以上の預金を引き出したことは確認しているが、なぜ早朝に大金を所持していたのかも含めて事件の全容解明を急いでいる。男らはいずれも身長１６０～１７０センチで、白っぽい作業服を着ていた。

　被害男性は、遺産をウエストポーチに入れて持っていたことについて「いつもは持ち歩かないが、生活のために買いたいものがあったので持っていた」と説明。「２人に一発ずつ殴られた。顔は見たことあるような気がするが、名前までは分からない」と話した。男性は一人暮らし。自宅と、近くの十三公園を自転車で頻繁に往復し、空き缶を収集していた。

（2010年10月21日06時02分  スポーツ報知）

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