羽田利用客ら「広くてきれい」「便利」

　羽田から世界へ－。２１日、新しくオープンした羽田空港の新国際線ターミナルビル。すじ雲をイメージした屋根からは光が差し込む。「広くてきれい」「乗り継ぎが便利」と利用客ら。新しいＤ滑走路からは、旅客機が次々とごう音をひびかせ飛び立った。

　ターミナルビルは午前４時にオープン。午前５時すぎには電車が到着し、乗客が降り立った。出発ロビーでは、日航の役員らが赤い法被姿で乗客にあめを配布。空港や航空会社関係者らがテープカットし、お祝いムードを盛り上げた。

　最初に新ビルを利用したのは香港からの到着便。出張帰りの東京都世田谷区の会社員清水慶一さん（４２）は「成田なら自宅まで２時間かかるがきょうはタクシーで３０分。これからもっと羽田を使いたい」と笑顔を見せた。

　「大分に仕事で行くので、乗り継ぎがいい羽田を選んだ」と話すのは、同じ便で帰国した大阪で会社を経営する田中良典さん（４６）。韓国の仁川空港を経由し、米国に行ったこともあるといい「便をもっと増やし、ダイヤをよくしてほしい」と期待を込めた。

　午前８時２０分には出発１番機の日航便がソウルへ。千葉県柏市の男性会社員（５４）は「新しくて気持ちいい。成田と羽田が競争して使いやすくなってほしい」と話した。（共同）

　［2010年10月21日10時35分］