宗男代表食道がん　手術で収監に遅れも

　受託収賄などの罪で実刑が確定し、衆院議員を失職した新党大地鈴木宗男代表（６２）が２０日、都内で開かれたシンポジウムに出席し、食道がんになったと公表した。手術を受けるため、当初１０月中ともみられていた収監は、ずれ込む可能性が高まった。

　鈴木代表は「手術を受け、万全な体で収監されたい。神様がまた１つ試練を与えてくれた。気持ちをしっかり持って、病気と闘っていく。体を治してしっかり、責任を果たしていく。どこにいようとも、権力と戦っていく」と力強く語った。

　鈴木代表によると、９月末に受けた定期検査の結果、今月初め食道がんと判明したという。早ければ来週にも手術を受ける見通しという。手術後２、３週間は検査が必要なため、その後、医師の指示を仰ぎつつ、当局と収監時期を調整するという。鈴木代表は０３年にも胃がんが見つかり、手術したことがある。収監された場合、拘置されていた日数を刑に算入するため約１年５カ月の服役となる。

　［2010年10月21日9時21分　紙面から］