“絶倫”ＣＭ　チリ落盤愛人出迎え作業員

　【サンパウロ（ブラジル）１９日＝エリーザ大塚通信員】チリ北部コピアポの鉱山落盤事故で救出された作業員ジョニ・バリオスさん（５０）に男性器の「勃起（ぼっき）不全治療」のＣＭ話が持ち上がっていることが分かった。現地メディアなどが報じた。バリオスさんは、地上で救出を待つ妻と愛人の間でトラブルが起こるなど、世界中にそのプレーボーイぶりが知れ渡ってしまった人物。そんな「経歴」を見込んで、チリなどで男性の性生活支援を展開する医療グループが白羽の矢を立てた。

　現地メディアの報道によると、広告塔としてバリオスさんに目をつけているのは、男性器の不能や早漏の治療をしている「メンズ・クオリティー」という医療グループ。０６年に設立され、チリを中心に中南米で、男性の健康な性生活の支援などを行っている。正式なオファーはまだとみられるが、関係者が５０歳にしてモテモテのバリオスさんの男っぷりにほれ込み「ぜひテレビＣＭに使いたい」などと希望しているという。

　バリオスさんは地下７００メートルから生還した「奇跡の３３人」の１人。今や地元では英雄だが、ある意味では不運な男だ。地下に閉じ込められたことで、愛人の存在が発覚してしまった。本人が地下にいる間、地上では２８年間連れ添ったマルタ・サリナスさん（５６）と、愛人スサナ・バレンスエラさん（５０）の間で「彼が本当に愛しているのは自分よ」と激しいバトルが展開された。

　さらに救出直前には、第３の女性の存在も発覚。愛人のバレンスエラさんによると、家族らのキャンプに来たこの２５歳の女性を「彼は私だけのもの」と追い払ったとされる。

　救出後のバリオスさんがどちらの家に帰るのかも注目されたが、結局妻宅ではなく愛人宅へ。英紙ザ・サンのインタビューでは、バレンスエラさんが“救出初夜”について「彼はターザンで私はジェーン（ターザンの恋人役）。私はヒョウ柄の下着を着けてベッドに来た彼を驚かせた。そして（ベッドの中では）彼は私を失望させたりしなかったわ」とナマナマしく語っている。

　普通の鉱山作業員から一躍、チリ一のプレーボーイとして名前が売れてしまった５０歳。本人は「私は１人の女性にいちずな男として知られたい」と話しているが、ＣＭ起用が実現すれば、世界中の男性を元気モリモリにする効果がある、かも。

　［2010年10月20日8時27分　紙面から］