つかさん追悼公演門下生で11月「飛龍伝」

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　７月に亡くなった劇作家つかこうへい氏（享年６２）が主宰した「北区つかこうへい劇団」が追悼公演として「飛龍伝」を東京・北区の「北とぴあ」（１１月２～６日）で上演する。つか氏に薫陶を受けた高野愛（２８）船越ミユキ（２４）がダブルキャストで、全共闘を率いるヒロイン神林美智子役で主演する。

　「飛龍伝」は７３年の初演後に再演を重ね、今年２月の新橋演舞場公演「飛龍伝２０１０　ラストプリンセス」が、つか氏最後の演出舞台となった。今回は９４年に北区の依頼で発足した「北区つかこうへい劇団」のつか門下生が総力戦で挑む。

　０１年入団の高野は「けいこで石原さとみさんの代役をやった時に『お前、女優やめろ』と言われた。悔しかったけど、一人前の女優として見てくれてうれしかった」。０５年入団の船越は「黒谷友香さんを３人で襲う場面で殺陣を初めてやった。一生懸命やっていたら３人の真ん中にしてくれた。一生懸命さを見てくれたと思う」と話した。

　大黒柱不在の中、劇団の今後を占う公演となる。高野が「気負わないではいられないけど、私なりの神林美智子をみせたい」と言えば、船越も「つか先生さんのおかげでいろいろな見方が変わり成長した。演技で恩返ししたい」と意気込んだ。

　［2010年10月20日9時56分　紙面から］