平成18年 平成18年8月17日、警備中の海上保安庁の巡視船が台湾を出港した活動家船舶1隻を発見しました。この活動家 船舶は尖閣諸島周辺の接続水域に侵入し、巡視船に対して石を投げる等の抗議活動を行いましたが、巡視船、航 空機による警告等を行った結果、接続水域から退去させました。 平成18年10月27日、警備中の海上保安庁の巡視船が香港を出港した活動家船舶1隻を発見しました。この活動 家船舶は尖閣諸島の領海内に侵入したことから、巡視船、航空機による警告等を実施した結果、領海外へ退去させ ました。 平成19年 平成19年10月28日、警備中の海上保安庁の巡視船が中国を出港した活動家船舶1隻を発見しました。この活動 家船舶は尖閣諸島の領海内に侵入したことから、巡視船、航空機による警告等を実施した結果、領海外へ退去させ ました。
天然ガスを燃やすオレンジ色の炎が青い海に映える。海底石油の採掘施設、中国政府の「平湖油田」は東シナ海に
ポツンと立っていた。 奄美大島と上海の中間より中国寄りの公海。巨大な施設を支える十二本のくいが、水面から 伸びる。作業員九十人が生活する居住区にはヘリポートも併設。生産する原油と天然ガスは、パイプラインで上海に 送られる。
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東シナ海に眠る石油は推定七十二億トン。欧州の北海油田に匹敵する。問題は、大半が平湖油田と違って日中
中間線の日本側にあるとされ、しかも中国が中間線による両国の「領域配分」を認めていないことだ。
中国は、一九九五(平成七)年から日本側海域で資源調査を本格化させた。九九年には三十隻が日本側に入り込
み、国際問 題に発展。両国はことし二月、事前通報があれば「科学的調査」 に限って中間線を越えた調査を認める ことで合意した。
現在、中国から日本の外務省に提出されている事前通報は三海域四隻分。だが、中日新聞が入手した事前通報
リストを分析すると、見過ごせない事実が浮かぶ。
各船の調査海域(図中に各色の線で表示)を重ねると、実に日中中間線と奄美大島、沖縄本島、先島諸島にはさ
まれた日本側海域全体に及ぶ。尖閣諸島など日本領海まで含まれる(図1参照)。
リストには地震計器、エアガンなど資源調査用の機材が書かれ、資源基礎調査を担当する国家海洋局所属の船
名が並ぶ。明らかに、両国合意に沿った「科学的調査」でなく、資源調査。だが、外務省は「区別は困難」と黙認を続 ける。
中国艦船の観測を続けている杏林大の平松茂雄教授は「中国は日本側で石油資源を確認し、日中共同開発を提
案する腹積もりだ。日本が拒否すれば、独自開発に乗り出す」と予測する。
それを示唆する動きが、九二年にあった。中国は平湖油田の南の中国側海域に石油鉱区を複数設定し、国際入
札にかけた。落札したのはテキサコ、シェブロン、エクソンなど、主に米国の石油メジャー。石油は出なかったが、入 札はメジャーの東シナ海への関心を計るためだったとされる。
日本の石油会社が傍観したわけではない。日本側海域では六六年以降、帝国石油、うるま資源開発など四社が
相次いで通産省(当時)から試掘申請の権利を獲得した。しかし、試・採掘はいまだ認められない。うるまの荒木正 雄社長は「通産省は『試掘を認めると対中関係が悪化する』と言う。なぜ、そんなに弱腰なのか」と悲嘆する。
当時、平湖油田は影も形もなかった。だが、七〇年代に資源調査を始めた中国の行動は素早く、平湖油田は九九
年四月、一週間で建設された。
日本側海域の中国船の調査も、やがて試掘、油田建設となる。その時、日本はどう出るか。平松教授は「中国がメ
ジャーに開発を呼びかけ、米国がメジャーを支援するという米中共同の図式が一番やっかい」という。
「この場合、日米安保とは別次元。国益は自分で守るしかありません」(「日米安保50年」取材班)
日中中間線 日本政府は中間線までを日本の排他的経済水域(EEZ)とし、海底資源の所有権を主張。一方、中国
政府は中国大陸から中間線を越えて、沖縄本島や先島諸島へ延びる沖縄トラフまでの大陸棚全域に主権があると 主張している。 中国側の動き 資源開発 オレンジ色の炎を上げる中国の平湖油田。 下は支援船「兵海281」 中日社機「おおたか2世」から 「踏み越える中国船資源調査 日本は黙認」より 進展する中国の東シナ海石油開発と海洋調査平松 茂雄 「中国・沿岸海洋資源(ガス・石油)の開発状況」より 活発化する抗議運動 尖閣諸島に中国船 読売新聞2003.10.10 海保レポート2002−3 尖閣上陸を目指す台湾魚船団と海上保安庁の巡視艇 第11管区海上保安本部 尖閣諸島を巡る出来事 http://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/03warera/chian/4tk/4tk-2p/4tk-2p.htm 昭和53年4月、日中平和友好条約締結に向けた交渉が行われている中、突然、約100隻の中国漁船が尖閣諸 島に接近し、領海侵犯、領海内不法操業を行うという事件が発生しました。 台湾聖火リレー船領海侵犯事件 平成2年8月、尖閣諸島の領有権を主張するために、「台湾地区スポーツ大会」の聖火リレーを行っていた台湾船2 隻が、魚釣島周囲の領海内に侵入するという事件が発生しました 聖火リレーを行う台湾船 台湾船に退去勧告を行う巡視艇 平成8年 平成8年7月、国連海洋法条約が我が国について発効したことから、排他的経済水域の設定に伴う漁業活動への 影響を不満とし、また、尖閣諸島北小島に日本の団体が灯台の用に供する構造物を設置したことに対する抗議とし て、台湾・香港等で「保釣活動」と呼ばれる領有権主張の活動が活発になりました。 9月には香港から出港した抗議船が領海内に侵入し活動家数名が海に飛び込み、1人が溺死するという事故が発 生しました。 10月には台湾・香港の活動家等が乗船する小型船41隻が領海内に侵入するとともに、4人が魚釣島岩礁に上陸 しました。 ・平成9年 平成9年5月には、30隻の台湾抗議船等が尖閣諸島に接近し、そのうち3隻の抗議船が警告を無視して領海内に 侵入し、その際、活動家2名が巡視艇に飛び移るという事案が発生しましたが、全船を領海外へ退去させ、不法上 陸を防止するとともに、関係省庁の判断に基づき、この2名を台湾抗議船に引き渡して強制的に退去させました。 さらに、7月にも、1隻の台湾抗議船が尖閣諸島の領海内に侵入する事案が発生しました。 警備中の巡視艇に接近する抗議船 巡視艇に飛び移り、取り押えられる活動家 平成10年 平成10年6月には、香港及び台湾の抗議船等6隻が尖閣諸島領海付近に接近し、このうち香港の抗議船「釣魚 台号」と同船から降下されたゴムボートが、領海内に侵入するという事案が発生しました。 その後、領海外に退去させられた「釣魚台号」は、遭難信号を発信し、乗員は付近の台湾抗議船及び巡視船に救 助されたものの、「釣魚台号」には人為的原因によると思われる浸水が発生しており、海上保安官が、応急的な漏 水防止措置等を施しましたが、しばらく漂流した後、荒天等のため魚釣島付近海域で沈没しました。 領海内侵入した抗議船を規制する巡視船艇 抗議船機関室内の浸水箇所を調査する海上保安官 尖閣島沖中国船が調査再会 出典:琉球朝日放送2004年 05月12日(夕) 出典:アサヒコム3月24日-2 アサヒコム3月24日- 出典:第11管区海上保安本部 抗議船領海進入 琉球新報980624 人民日報? タイトル 尖閣諸島を警備する海上保安庁の巡視船。後方は魚釣島 本社機から 撮影日 2004年 03月 28日 写真番号 704 枝番 6 画像サイズ (横×縦) 739 × 1217 本文 尖閣諸島を警備する海上保安庁の巡視船。後方は魚釣島。本社機から。2004年3月28日撮影 尖閣諸島 魚釣島に上陸した抗議船の乗員 右上の岩に旗が見える 本社機から 撮影日 1996年 10月 07日 写真番号 933 枝番 1 画像サイズ (横×縦) 1964 × 2392 本文 尖閣諸島。魚釣島に上陸した抗議船の乗員。右上の岩に旗が見える。尖閣諸島は日中両国が領有権を主張し、台 湾・香港・マカオの活動家らを乗せた釣り船の抗議船団41隻が日本領海内に入った。本社機から。1996年10月7 日撮影。同日夕刊掲載。 市)のヘリコプター。沖縄県警は、出入国管理・難民認定法違反(不法入国)の現行犯で逮捕した。本社機から。20 04年3月24日撮影。同月25日朝刊掲載 海保の巡視船に進路をふさがれながらも、尖閣諸島に向かう中国抗議船(中央) 撮影日 2003年 10月 09日 写真番号 723 枝番 1 画像サイズ (横×縦) 2048 × 1675 本文 海上保安庁の巡視船に両側から挟まれながらも、沖縄・尖閣諸島に向かって進む中国の抗議船(中央)。抗議船 は、日本の領土である同諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する中国と香港の活動家が乗船していると見られ、 巡視船が進路をふさぎ、日本領海外へ退去させた。本社機から。2003年10月9日 尖閣諸島の魚釣島に上陸し、逮捕、連行される中国の活動家7人ら 本社機から 撮影日 2004年 03月 24日 写真番号 733 枝番 3 画像サイズ (横×縦) 1325 × 933 本文 尖閣諸島の魚釣島(沖縄県石垣島)に上陸し、逮捕、連行される中国の活動家7人ら。沖縄県警は、出入国管理・ 難民認定法違反(不法入国)の現行犯で逮捕した。本社機から。2004年3月24日撮影。同月25日朝刊掲載 撮影日 2003年 10月 09日 写真番号 722 枝番 8 画像サイズ (横×縦) 1652 × 1312 本文 海上保安庁の巡視船に両側から挟まれながらも、沖縄・尖閣諸島に向かって進む中国の抗議船(中央)。抗議船 は、日本の領土である同諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する中国と香港の活動家が乗船していると見られ、 巡視船が進路をふさぎ、日本領海外へ退去させた。本社機から。2003年10月9日撮影 海保の巡視船の制止を振り切り、尖閣諸島に向かう中国抗議船(手前) 撮影日 2003年 10月 09日 写真番号 722 枝番 1 画像サイズ (横×縦) 1312 × 1562 本文 海上保安庁の巡視船やヘリコプターの制止を振り切り、沖縄・尖閣諸島に上陸しようとする中国の抗議船(手前)。 抗議船は、日本の領土である同諸島(中国名・釣魚島)の領有権を主張する中国と香港の活動家が乗船していると 見られ、巡視船が進路をふさぎ、日本領海外へ退去させた。本社機から。2003年10月9日撮影 会談を前にトウ中国副主席と固い握手を交わす園田外相 撮影日 1978年 08月 10日 写真番号 020 枝番 1 画像サイズ (横×縦) 1999 × 1285 本文 会談を前に中国のトウ小平副主席(右から2人目)と固い握手を交わす園田直外相。この会談で園田外相は、日中 平和友好条約締結とからみ尖閣諸島の領有権問題を取り上げ、同諸島が日本の領土であることを明確にするよう要 請した。(中国・北京市の人民大会堂で1978年8月10日)11日朝刊掲載
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