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最終更新:2010年10月22日(金) 0時0分

前原発言は“農業切り捨て”

前原発言は“農業切り捨て”

 TPP=環太平洋戦略的経済連携協定をめぐって、前原外務大臣が“GDPの1.5%にすぎない第一次産業を守るために98.5%が犠牲になっている”と発言したことに対し、農水省の筒井副大臣は「農業はマイノリティーだから切り捨てていいということにつながる」として抗議する考えを示しました。

 「前原さんのあの発言は、農業はマイノリティーだから、その分は切り捨てて95%を助けたほうがいい、という主旨に通ずる発言なので、やっぱり抗議をしなければいけない」(筒井信隆 農水副大臣)

 筒井副大臣は農水省として前原大臣に抗議する考えを示した上で、関税がすべて撤廃されるのか、例外が認められるのかなど詳細が不明確だとして、「慎重な検討が必要」とクギを刺しました。

 一方、経済界からは・・・
 「国際的にこれから中小企業が打って出なくてはいけない時期に、国際競争力を高める意味で必須の条件」(日本商工会議所 岡村 正 会頭)

 日本商工会議所の岡村会頭はこのように述べて、中小企業の国際競争力を高めるため、日本は早い段階でTPPに参加すべきだと強調しました。(21日20:49)

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