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小学校近くにクマ3頭・飯豊

2010年10月21日 11:46
杉の木から下りる親子グマ=21日午前11時6分、飯豊町椿
杉の木から下りる親子グマ=21日午前11時6分、飯豊町椿
 21日午前6時10分ごろ、飯豊町椿の民家で、敷地内にある杉の枝が折れる音がしたと、この家に住む男性会社員(60)が長井署飯豊駐在所に通報した。木の上に親子とみられるクマ3頭がいるのが確認され、置賜保健所職員が親グマに吹き矢で麻酔を打ったが、3頭とも木を下り、逃走した。現場近くには飯豊二小(原田栄蔵校長、87人)があり、全児童が登校を見合わせ、付近の7世帯約20人が避難した。けが人などの被害は出ていない。
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 長井署や同町によると、通報で駆け付けた同署員が杉の木にいる体長約1.2メートルの親と70〜80センチの子とみられる2頭を発見した。駆け付けた猟友会などが午前10時40分、捕獲作業を開始し、高所作業車で近づいたところ、さらに子グマ1頭がいることが分かった。置賜保健所の職員が吹き矢で親グマに麻酔を打ち2発が命中したものの、午前11時5分ごろ、3頭とも木から下りて北西の山の方向に逃走した。

 現場から約50メートル南側にある飯豊二小は、連絡網で全校児童に自宅待機するよう伝えたほか、担任教諭が各児童宅に電話をし「外に出ないで家の中で過ごすように」と注意を促した。その後、臨時休校とした。

杉の木の上で暴れるクマ=21日午前10時43分、飯豊町椿
杉の木の上で暴れるクマ=21日午前10時43分、飯豊町椿
 町は午前8時半に、上野(わの)地区に避難勧告を出し、同9時ごろから住民たちが次々と椿上野公民館に避難した。長井署は現場周辺を立ち入り禁止とし、パトカーで警戒を呼び掛けた。
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