7月の豪雨災害で不通が続くJR呉線の竹原(竹原市)―安浦(呉市)間のうち、浦尻トンネル(竹原市吉名町)周辺で20日、JR西日本広島支社が架線の復旧工事をした。11月1日の運転再開に向けて、技術面での準備が整った。
浦尻トンネルを挟む約1・4キロで、列車に電気を供給するトロリ線の張り替えを実施。崩落現場ののり面工事が急ピッチで進む中、15人が作業車に乗り、高さ5メートルの位置で不具合の有無を確かめた。
竹原―安浦間で30、31日、試運転の列車を数往復走らせる。JR三原電気管理センターの戸田健二所長は「利用者に不便をかけているが、再開の最終段階を迎えた」と話した。
【写真説明】敷き直したレールを走る作業車で、架線の状況を確かめる作業員。奥は浦尻トンネル
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