先日来、記者が執筆してきたナチュラルグループ本社(NG本社)をめぐる一連の記事に対して立て続けに読者からメールが届いた。元社員という匿名者もいれば、また署名入りの投稿もあった。
元社員からの批判的なメールもあれば、自戒の念を示すメール、さらに記者への励ましのメールも頂いた。また、取引先(れい明会か?)の社員からと推察されるものもあった。これまでの経営を批判する内容や、なかには自殺者の出現を憂える声まであり、同社がかなり深刻な事態に陥っていることを容易に想像させる内容だった。投稿をそのままネットにアップしたいとも考えたが、投稿者に配慮して今回は控えることにした。できれば、投稿者の方々は今後、連絡先を明記して頂ければ、ご迷惑のかからない範囲で以降の取材に役立てられると思うので、可能な方は御一考願いたいと思う。決してこの件で生命にかかわる犠牲者などを出さないためにも・・・。
さて、現在記者はNG本社から取材拒否の立場にあるために、以下の記事は関係者から収集した未確認情報として読んで頂きたい。ただし、信用のおける情報筋の話には違いない。もちろん、記者が直接関係機関などに聞き取りを行なった内容も含まれている。
NG本社が今月に大きなヤマ場を迎えているのは既報のとおりである。ヴィンテージ酵素の償還日が9月、取引先への支払いなども含め、「9月、10月を乗り越えられたら、それこそスゴイ!」との関係者の弁がある。これまでにも、危ない危ないといわれながら難局を乗り切って来た同社ゆえに、その可能性もゼロではなかろう。しかし、今回だけは正念場のなかの正念場と囁かれている。
同社が入居している高輪のビルの家賃は、2カ月連続で滞納されているといわれている。同ビルを管理している(株)ジェイアール東日本ビルディングに確認をとったところ、個別の案件に関しては「ノーコメント」だった。関係者の話によれば、同社は大家からの催促に対し「経理担当が代わったために振り込みの仕方がわからなかった」などと弁解しているという。これは7月の難局を乗り切った後に「もうこれ以上は無理」といって退職した経理担当者の実在を裏付けるものだ。9月の難局に立ち向かっている新たな担当者の憔悴(しょうすい)ぶりをうかがわせるエピソードでもある。
同社に商品を卸している業者で組織するれい明会にも、新たな情報はほとんど入ってこないといわれている。この点については次回述べることにする。