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ナチュラルグループ本社の凋落(11)

2010年8月25日 08:00

<累卵の危機膨らむ>

 アニュー○×株式会社では期間満了解約に関して以下の文書をアニュー全店に通知している。これは消費者の解約に当たって同社が申請者に対する諒諾の優先順位を示したものである。つまり裏を返せば、これに該当しない消費者への解約は後回しにされるという事実を示してもいる。以下、文面そのままを紹介しよう。

「VT酵素オーナーシップ会員の期間満了の解約について」
 契約期間満了の方に対して、優先して支払う必要のある方の理由として下記の内容が考えられます。

「お支払い優先度の高い理由」

1.重度の病気の方
・寝たきり
・認知症
・療養中

2.多額の支払い予定のある方
・病気
・増改築

3.ご本人が死亡され家族が満期まで継続している。
(満期がくれば解約することが分かっている)

4.家族からの反対がある方

5.行政等へ駆け込む恐れのある方

6.その他

以上

 そろそろ8月も月末に差しかかってきた。業界関係者から「次は8月だ」というため声が聞こえてくる。9月には「ヴィンテージ酵素」の償還日が控えている。こちらは3カ月おきに巡ってくるのである。落ち着き払っているという橋本氏はともかく、とある会議でNG本社が入居するビルの違法建築に言及した山下副会長や富田氏、富田氏を両脇で支える両S氏は、夜もおちおち眠っていられないのではないか。これだけ風評が流布すれば、銀行側でも、支払い遅延の懸念は抱いていることだろう。
ナチュラルグループが入居するビル 業界では、すでに橋本会長が資産を海外に移しているという噂が流れている。富田氏が別会社を発足しようとしているという動きが漏れ聞こえてくる。NG本社が倒産したばあいに新たな仕入れ窓口を設けようという動きなのだろうか。一方のれい明会側は既報のとおり、ヴィンテージ酵素等の総括を行なわないかぎり商品は提供できないと強硬姿勢を貫いているようだ。そのれい明会も決して一枚岩とはいえそうにない。そうしている間にも新たな犠牲者がどこかで生まれかねない。ある後援会では、血流の改善を標ぼうしたあやしい講演で健康グッズを販売しているという。大阪では4口2,400万円購入していた支援者から解約返金の申し出があったとされている。申し出のあった期日までに、1口分だけ返金することがアニューの店長らを通じて約束されたらしい。
 配送を請け負っている東京のG社は4億円弱の売掛金に喘いでおり、NG本社から7,000万円が今月中に支払われないと給与の遅配に及ぶとも囁かれている。今月、NG本社はアニュー全店から現金で5万円の徴収を行なっている。300店舗が応じたとしてもたかだか1,500万円にすぎない。
 「社員やお客様の一番近くで働く店員さんは良い人が多かったです・・・残っている社員さんも気の毒です。一般的な新卒社員より安いお給料でも、商品が好きでお客さんが好きで、最後まで会社を信じて働いている人も多いのですから」という元社員を名乗る善意の投書もある。
 NG本社の台所はまさに火の車状態で、累卵の危うさを秘めたまま再び月末へと突入する。経営陣はこのようないたちごっこは今すぐにやめて責任をとり、早急に事態の収拾を図らなければ悲劇は膨らむばかりである。

(了)

【田代 宏】

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