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ナチュラルグループ本社の凋落(5)

2010年8月17日 08:00

<集金マシン後援会を発足>

NG本社の入居するJRビル NG本社凋落への引き金についてはさまざまに流布されている。一説にはバブル崩壊後の90年代初頭、同社のメインバンクが破綻したため、産業再生機構に移された債権を買い取るために金集めが必要になったとも、1984年4月に開校した東京健康科学専門学校との訴訟問題がきっかけになったとも言われている。いずれにせよ、何らかの理由で銀行からの借り入れがストップし、資金集めのために何らかの手段を編み出す必要にせまられたということは確かだ。そこで考え出されたのが、「後援会」を集金マシンにした金集めだ。

 同社が自社ホームページに掲げていた沿革によれば、「後援会」がスタートしたのは2003年5月のこと。利回り12%の商品券を1口100万円で顧客に販売した。4~6年目は10%、7~9年目は8%の金利を付けた。商品券はアニューの店舗で商品の購入に使用され、回りまわってナチュラルグループ本社に戻ってくることになる。結局3年間で100億近くを集金したものの、金利の支払いなどに滞りが生じた。
 打開策として福島県白河市に老人ホームの建設を思いついたと言われているが、これは頓挫した。「一生面倒をみるから」と持ちかけて、後援者から1人900万円余の出資金を募ったものの、集金が思うように進まなかったという。事実、同社の受託製造会社であるバイオックスの事業案内には、介護用品の製造・販売が明記されている。
 ここで発案されたのが、悪名高い『ブラジル酵素(ビンテージ酵素)』だった。酵素は発酵から熟成するまでに時間がかかる。関係者によれば「市販されている酵素はだいたい1年~3年モノまで、その熟成期間に応じた商品が備えられている。ビンテージ酵素に関しても熟成期間を口実に、1人当たり3年間、1口1t単位で後援会で売り出した。価格は1人当たり1口600万円~630万円という高額商品。それでも、1人で6,000万円も買ったという顧客もおり、全体では3年で3,000tを売り上げたとされる。これは、630万円として計算すれば約190億円にものぼり、金利だけでも20億円規模の返済額だ。3年後の09年、当然のように金利を支払うことはできず、新たに再販モノや4年モノの酵素を製造して発売し、危機を乗り切ろうとした」。高輪の本社ビル売却も、金利に充当する資金づくりだったといわれている。そして今年6月、いよいよ4年の満期を6月に控え、同社をめぐる情勢はにわかに緊張し、同時にナチュラルグループのあいだでも綱引きが始まった。6月下旬に開かれた役員会や店長会議では、橋本会長の辞任を求める声が相次いだ。

(つづく)

【田代 宏】

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