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ナチュラルグループ本社の凋落(4)

2010年8月16日 10:44

<JRに本社ビル売却>

 ナチュラルグループ本社(NG本社)をめぐり業界内に動揺が広がり始めたのは昨年の秋のことだった。それまでにも「いろいろと怪しげな噂はあった」(健康食品会社)とはいうものの、「危ないのではないか?」という不安がある確信に変わりはじめたのは、同社が昨年10月に港区高輪の本社ビルをJR東日本に売却したのがきっかけとなったようだ。

NG本社フロア案内板 売却額は不明だが、当社が独自に調査を進めたところでは10億円から15億円のあいだと推定される。売却当時、不安を覚えたナチュラルグループ関係者の問いに対して同社は「50億円で売った」と話して周囲の不安を和らげようとしていたと聞く。一気に倒産の噂が広がることで、収拾がつかなくなるのを恐れたようだ。

 今月10日、記者は同社が入居するJRビルを訪れた。1階エントランスに掲げられたフロア案内板には2階に(株)ジェイアール四国コミュニケーションウェアが事務所を構えていた。3階~5階までは使用されておらず、10階の出版企画・未来商品開発とされるフロアもほの暗く、エレベーター正面に大きな額が掛けられているのが異様な印象を与える。

3階 空室4階 会議室

6階マーチャンダイジング部10階フロア

 7階と9階に入居しているバイオックスとエレンスは先月22日に行なわれた幹事会でNG本社から切り離されることが発表されている。前者はNG本社が販売する健康食品などの受託製造を請け負う会社で、後者は化粧品製造会社である。
 ところで、NG本社側が関係者に対して「50億円で売却した」と嘘をつかなければならなかった理由とは何か。ここにこそ、同社が長年にわたって行なってきた深刻な問題がわだかまっているのである。

(つづく)

【田代 宏】

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