記録的な大雨となっている鹿児島県の奄美地方では、22日の昼すぎから再び大気の状態が不安定になり、局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。気象庁は、土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、鹿児島県の奄美地方では20日、前線の活動が活発になって各地で猛烈な雨が降りました。奄美市名瀬では、今月18日の降り始めからの雨量が740ミリ余りと、平年の10月1か月の3倍を超える記録的な大雨となり、鹿児島県が奄美大島に設置している雨量計でも19日からの雨量が多いところで950ミリを超えています。21日は、雨が小康状態となっていますが、これまでの雨で奄美大島と徳之島では土砂災害の危険性が非常に高くなっています。奄美地方付近は、このあとも前線が停滞し、南から暖かく湿った空気が流れ込むため、雨の降りやすい状態が続く見込みです。特に22日の昼すぎから夜遅くにかけては、再び大気の状態が不安定になり、局地的に雷や突風を伴い、1時間に50ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。奄美地方では、これまでの雨で地盤が緩み、今後、少しの雨でも土砂災害が起きるおそれがあります。気象庁は、土砂災害や川の増水などに厳重に警戒するよう呼びかけています。