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【社会】

家宅捜索直前、男が自殺 愛知県警「予見できず問題ない」

2010年10月21日 16時01分

 わいせつDVDを販売目的で所持している疑いがあるとして、愛知県警が20日、岡山県の30代の職業不詳の男宅を家宅捜索するために訪れた直後、男が自分の胸を包丁で刺して死亡していたことが分かった。捜査関係者が明らかにした。

 捜査関係者によると、西枇杷島署などの捜査員数人が男宅を訪問。呼び鈴を鳴らすと、男が1階の居間から顔を見せたため「警察だ。話をしたいから玄関に来て」と告げた。

 しかし、姿を現さず、室内からうめき声が聞こえたため捜査員が中に入ったところ、男が2階で胸に包丁が刺さった状態で倒れていた。病院に運ばれたが、死亡。その後、家宅捜索は実施し、パソコンなどを押収した。

 男は精神的に不安定で、過去には何度か、包丁を振り回して岡山県警に保護されるなどしていたという。

 西枇杷島署の田中喜裕署長は「男に捜索令状を示すなどする前の出来事で防ぎようがなく、捜査員の対応に問題はなかった。精神状態は事前に把握しておらず、自殺は予見できなかった」と話した。

(中日新聞)

 

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