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生物多様性会議 アルゼンチンアリ侵入 在来種駆逐の恐れ…都内にも

産経新聞 10月21日(木)7時56分配信

生物多様性会議 アルゼンチンアリ侵入 在来種駆逐の恐れ…都内にも
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(写真:産経新聞)
 生態系や固有種の生息を脅かすとして、外来生物法で特定外来生物に指定されている南米産の「アルゼンチンアリ」が東京都内で確認されたことが20日、分かった。東京で確認されたのは初めて。名古屋で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では侵略的外来生物の対処がテーマになっており、21日に開かれるワークショップで国立環境研究所が発表する。(杉浦美香)

【図で見る】世界で絶滅した生物種の数

 環境研によると、アルゼンチンアリが都内で見つかったのは今月初旬。貨物フェリーが発着する港周辺で列をなしていたという。

 アルゼンチンアリは南米が原産。在来のアリは一つの巣に1匹の女王アリしかいないが、アルゼンチンアリは女王アリ自身が積極的に外で活動するため、簡単に新たな巣を作る。毒性はないが繁殖力が強く、すぐに在来種を駆逐してしまう恐れがあるという。

 船の貨物などにまぎれて世界中に広がっており、国内では平成5年に広島県で発見されたのを皮切りに、兵庫県や山口県、愛知県、岐阜県など相次いで見つかっている。駆除に成功した自治体もあるが、生息範囲を広げているとみられる。世界規模で影響が懸念される外来種の問題はCOP10でも議題にあがっている。

 環境研の五箇(ごか)公一主席研究員は「気がついたら在来種が駆逐されていたことになりかねない。すぐに駆除に取りかかるべきだ。外来種を排除しなければ、生物多様性を守ることはできない」と話している。


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最終更新:10月21日(木)14時9分

産経新聞

 

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