2010年3月11日
「侍ジャパン」が昨年、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2連覇を果たしたことを記念して、豊かな野球文化を創造していこうと「サムライジャパン野球文学賞」(同実行委員会主催)が設立され、ベストナインにちなんで9作品が10日、選ばれた。大賞は「ノーバディノウズ」(本城雅人著、文芸春秋)。メジャーリーグで活躍する東洋系本塁打王が、実は日本人であるとの情報を新聞記者が追う野球ミステリー。著者の本城さんは「一球一球にさまざまな思惑が交錯する野球は最高の推理ゲーム。作家になって最初にいただいた賞なので光栄に思う」と話した。
著者:本城 雅人
出版社:文藝春秋 価格:¥ 1,500