北秋田市の津谷永光市長は20日、北秋田市民病院の医師不足解消のため自治医科大出身の常勤医師派遣を求める要望書を佐竹敬久知事に提出した。
市民病院は4月に開院。同市によると医師が当初計画の31人の半数の15人しか集まらず、入院病棟は6病棟のうち3病棟が休床となっている。現在の医師は17人だが、11年度から米内沢総合病院が入院機能を市民病院に統合するため、医師の負担はより大きくなるとみられる。
津谷市長は、卒業後9年間の地方勤務を求める自治医科大の医師派遣対象に同病院を含めることを要望。佐竹知事は「我々も何とか努力していきたい」と答えた。
県医師確保対策室によると、県内には同大出身で地方勤務中の医師が14人いる。【野原寛史】
毎日新聞 2010年10月21日 地方版