記事入力 : 2010/10/21 14:11:01
【コラム】国政監査でのこっけいなパフォーマンス(上)
そのため、国勢監査を監視するメディアの数も増え、その視線も以前に比べかなり鋭くなった。おかげで、最近の議員たちの態度は、以前とは大きく異なっている。しかし、意欲は満ちあふれているが、手足や頭を使うのが嫌いな議員、またその補佐官たちは、一度きりのパフォーマンスで国民をさらにあきれさせている。
今月7日、韓国電力に対する国政監査の場で、ある議員は「社員の机の上にある消しゴムは日本製だ」とし、韓国電力の文房具類納品現況に関する資料を要求した。これに対し、韓国電力の金双秀(キム・サンス)社長は、「是正するようにする」と頭を下げたという。しかしその後、ほかの議員が「この消しゴムはメード・イン・コリアだ」と訂正したことで、消しゴム騒動は幕を下ろした。現場でどんな消しゴムを使っているかよりも重要なのは、電気の需給政策や価格政策がきちんとなされているかという点だ。公的企業の浪費を指摘するのなら、きちんと筋の通った指摘をすべきだ。
今月4日、農林水産食品部の国政監査で、ある議員は「歌手イ・ヒョリが金髪姿でCMに出演したため、輸入牛肉を宣伝しているように見える」とし、モデル交代を要求した。韓牛(韓国伝統の肉牛)広報予算の中で、イ・ヒョリのCM出演料(3億6000万ウォン=約2600万円)が高すぎる、という主張を説明するために出た言葉だった。しかし、韓牛の毛も茶色い。韓牛の広報予算がきちんと執行されているかについて監査すればよかったのに、全く関係のない金髪批判で若者の冷笑を買っただけだった。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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