「粉ミルクで性早熟」は“謀略”か…警察がライバル企業幹部を逮捕
サーチナ 10月21日(木)10時30分配信
中国の大手乳業会社の伊利集団は20日午後、ライバル企業である蒙牛乳業の幹部4人が、インターネットを使い、伊利集団製品を中傷した「商業信誉罪」の疑いで警察に逮捕されたと発表した。蒙牛乳業は「聖元乳業の粉ミルク利用により、女児の乳房が大きくなるなど『性早熟』が発生した」などの情報を捏造(ねつぞう)し、広めたとのうわさがあった。財新網などが報じた。
逮捕されたのは、蒙牛乳業で児童向け乳製品の責任者の安勇容疑者と北京博思智奇公関顧問有限公司の趙寧、〓歴平、馬野容疑者の計4人という。伊利集団によると、北京博思智奇の楊再飛董事長(代表取締役)は蒙牛乳業の総裁助理であり、副総裁の趙士勇は首席顧問であるなど、両社には密接な関係がある。(〓は「赤」におおざと)
これまでも、蒙牛乳業が児童向け粉ミルクで健康被害が起きているとの情報を捏造しているとのうわさがあった。深海魚から抽出した栄養成分のEPAが原因で「性早熟」が起きているとの内容で、EPA製造会社や伊利、金龍魚、聖元などライバルの乳業会社を攻撃した。うち、最も大きな打撃を受けたのは聖元乳業だった。
中国では2008年、粉ミルクに有毒物質のメラミンが混入され、30万人に健康被害が発生した。2010年の「性早熟」問題で、乳製品に対する国民の信用は改めて失墜した。当局は、専門チームに健康被害が出たとされる女児を診察させ「性早熟は発生していない」と発表したが、消費者の不信感が払拭(ふっしょく)されたとは言いがたい。
粉ミルクによる「性早熟」のうわさは、乳業会社がライバル企業を追い落とすための「謀略」だった可能性が高まった。事実と確認された場合、関係者は厳しく処罰されると考えられる。
蒙牛乳業と伊利乳業は、中国の乳業分野の「二大企業」。2010年上半期(1−6月)は、伊利の売上高が146億9300万元で、蒙牛を約2億元上回った。(編集担当:如月隼人)
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最終更新:10月21日(木)16時6分
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