対中国は孤立化より協調構築を 元米国防次官補のJ・ナイ氏講演する元米国防次官補でハーバード大特別教授のジョゼフ・ナイ氏=20日、東京都港区 来日中の元米国防次官補でハーバード大特別教授のジョゼフ・ナイ氏は20日、東京都内で開かれた日本国際問題研究所主催の講演会で、国力を増している中国について「孤立させる」のではなく、国際的な協調関係を築くことが重要との認識を示した。 ナイ氏は中国を「脅威と見なすべきではない」と指摘。麻薬カルテルやサイバー犯罪など国家の枠組みを超えた問題が増加する中、中国に対する「過度な恐怖や悲観的な見方」を避け、多くの分野で協力を進める必要性を訴えた。 在日米軍については、東アジア有事の際に米兵の生命が危険にさらされるリスクを負っており、それが日米同盟の「究極の保障措置」になっていると強調。同盟は強固な相互利益に支えられており、東アジア情勢が劇的に変化することがない限り、当分の間、現在の関係が継続するだろうとの見方を示した。(共同) 【共同通信】
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