革命第5世代、太子党の天下か

 中国の権力を継承する習近平国家副主席の革命第5世代指導部は、太子党(最高幹部の子弟)の天下になるのではないかとの観測が聞かれる。習副主席が太子党に属する上、有力な指導部候補に太子党が多いからだ。革命第4世代の最高指導者である現在の胡錦濤国家主席は太子党ではない。

 中国の指導部とは通常、党政治局常務委員(9人)を指す。最近、中華圏のインターネット上で最も有力視される次期常務委員は、習副主席、李克強副首相、張徳江副首相、兪正声・上海市党委書記、劉雲山・党宣伝部長、李源潮・党中央組織部長、王岐山副首相、汪洋・広東省党委書記、薄煕来・重慶市党委書記らだ。

 このうち習近平、兪正声、李源潮、王岐山、薄煕来の各氏が太子党に属する。李源潮氏を共産主義青年団(共青団)派に分類する人もいるが、父親が上海市副市長、母親が有名な革命家だったことから、太子党出身と言える。

 さらに重要なことは、後見役として、太子党の筆頭格、曽慶紅・元副主席が存在することだ。太子党の躍進をめぐっては、権力の民主化に逆行する中国版の世襲との批判もある。しかし、本人の能力が検証されているならば、出身階級は問わないという考えが大勢だ。劉延東国務委員、張高麗・天津市党委書記、胡春華・内モンゴル自治区党委書記も常務委員候補に数えられている。

呂始東(ヨ・シドン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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