ホンダ「インサイト」が韓国上陸

2000万ウォン台のハイブリッド車が登場

市場拡大なるか

 ホンダ・コリアは19日、ハイブリッド車「インサイト」を発売した。価格は2950万ウォン(約213万円)で、これは韓国で販売されている輸入ハイブリッド車のうち最も安く、2000万ウォン(約140万円)台での販売も初めてだ。この結果、今後韓国でもハイブリッド車市場が拡大するかどうかに注目が集まっている。また現在、輸入ハイブリッド車では販売台数1位のトヨタ・プリウスや、韓国製ハイブリッド車との競争がどのように展開されるかも注目だ。

 インサイトは1.3リットルのガソリンエンジンとモーターを組み合わせ、公認燃費を1リットル当たり23キロにまで引き上げたハイブリッド車で、サイズは来月発売される現代自動車の新型エクセントとほぼ同じだ。燃費は通常のガソリン車に比べ40-50%ほど向上しているが、加速時の性能は排気量1.6リットルのガソリン車と大差はない。ライバルとなるプリウスは、公認燃費では1リットル当たり29.2キロと、インサイトを27%ほど上回っているが、価格は3790万ウォン(約274万円)で29%ほど割高だ。

 今年9月までの時点で、ハイブリッド車の韓国での販売台数は6000台を少し上回る程度で、乗用車全体の販売台数からすると、わずか1%前後だ。現代・起亜自はアバンテ、フォルテのLPGハイブリッド車を1台2000万ウォンから2300万ウォン(約166万円)で販売しているが、販売台数は5000台程度だ。トヨタのプリウス(764台)、カムリ・ハイブリッド(297台)なども、販売台数としては非常にわずかだ。ちなみにカムリ・ハイブリッドは4590万ウォン(約332万円)で販売されている。

 しかし今後、来年初めにかけて、国内外でハイブリッド車の新規販売が相次いで予定されていることから、韓国でもハイブリッド車の普及が広まりそうだ。現代自は来年の初めごろをめどに、1リットル当たり17キロの走行が可能なソナタ・ハイブリッドを、またトヨタはレクサス・CT200hを、来年3月から4000万ウォン(約290万円)台で投入する。ホンダも来年夏には小型のハイブリッド・スポーツカーのCR-Zを、3000万ウォン(約220万円)前後で販売する。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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