2010年10月20日23時33分
日本旅行業協会が20日発表した旅行大手7社の10〜12月の海外ツアー予約状況によると、中国方面が前年同期と比べ、最大で3割近く減った。尖閣諸島沖の漁船衝突事件による日中関係の悪化が影響しているとみられる。
10月が27.0%減、11月は3.1%減、12月は26.8%減だった。8月の実績は9.7%減だったが、事件が発生した9月に25.4%減と急減。年末にかけて減少が続いている。同協会の担当者は「旅行者が中国から行き先を変えたり、様子を見るため旅行を延期したりしている」と分析する。
一方、ツアー全体では、10月は6.1%減だが、11月は19.0%増、12月は5.9%増。米国、韓国、台湾方面が20%以上増えた。