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韓国:芸能界の実態調査へ 未成年歌手人権を擁護

 【ソウル大澤文護】韓国政府が未成年芸能人の人権侵害を防ぐため、芸能界の実態調査に乗り出す方針を明らかにした。韓国国会で最近、未成年の女性歌手が未明まで番組録画に参加したり、過度に露出した衣装で舞台に立つ実情に批判の声が上がっていた。

 文化体育観光省は19日、芸能業界と共同で「芸能産業発展フォーラム」(仮称)を設立すると発表。芸能活動の定期的な実態調査を実施し、芸能人の人権保護に配慮した「標準契約書」発給や職業倫理に関するガイドラインを作成する方針を打ち出した。悪質な業者を締め出すため芸能プロダクションの登録制も導入する。

 韓国国会では18日、与党ハンナラ党議員が「テレビ番組を見て驚いた。未成年の歌手が扇情的な衣装で登場し踊っていた。収録が深夜や未明になることも多い」と指摘した。国会に出席したテレビ局社長は、未成年歌手の衣装や振り付け、収録時間に規制を設ける準備をしていると述べた。

 文化体育観光省の報道官によると、韓国でも未成年の深夜労働などは日本と同様、法律で禁じられている。しかしテレビ局などから支払われる出演料をプロダクションと芸能人が分け合う形になり、両者の間に「雇用者」対「労働者」の関係が成立するかどうかがあいまいで、プロダクションが法規制の対象になるかどうかをめぐって議論がある。このため、まずは業界の自主規制を促し、足りない部分は新たな法規制を検討するという。

 文化体育観光省の牟※敏(モ・チョルミン)第1次官は「韓流ブームの原動力である芸能産業が外面的な成長だけでなく、質的改善により持続的な成長ができるよう対策を準備した」と語った。

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毎日新聞 2010年10月20日 20時53分

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