「チリのターザン」バリオスさんＥＤ広告起用へ

　チリ北部コピアポ郊外での鉱山落盤事故で救出された後、愛人騒動が世界中のメディアに報じられている作業員ジョニ・バリオスさん（５０）を、同国の医療機関が性的不全治療のイメージキャラクターとして起用を検討していることが１９日までに分かった。複数の地元メディアが報じている。一方、唯一のボリビア人作業員カルロス・ママニさん（２４）は破格の好待遇で母国の企業に就職することになった。

　チリ有力紙エル・メルクリオなどによると、広告塔としてバリオスさんに白羽の矢を立てようとしているのは、医療機関「メンズクオリティー」。０６年からチリ、パナマ両国でＥＤ（勃起不全）などの性的不全治療を手掛けているグループだ。テレビＣＭの出演やポスターのモデルなどへの起用を画策している。

　今や世界一有名な男の１人になったバリオスさんだけに、実現した場合の広告効果は計り知れないが、「メンズクオリティー」が知名度以上に着目しているのが、五十路とは思えないタフネスぶりだ。地下生活中に愛人の存在が妻に発覚。２５歳の「第２の愛人」の存在まで取りざたされている。

　愛人のスサナ・バレンスエラさん（５０）は、救出後の初夜の感想を「彼のターザンに対して、私はジェーン（ターザンの恋人）でありたかった。彼は（ベッドで）私を失望させなかったわ」などと暴露しており、男としてのたくましさは際立つばかり。現地の報道では、生涯で１０００人以上もの女性とベッドを共にしたと言われる１８世紀のイタリア人作家の名前になぞらえた「カサノバ」というニックネームが定着している。

　もともと、中年ながらスマートな体形で若々しい顔のバリオスさんは南米でのモテる男の典型と言われており、モデルとしても写真映えすることうけ合いだ。

　ＥＤは、サッカーの王様ペレが啓発キャンペーンを行ったことで社会的認知度が高まり、問題として大きく扱われるようになった。バリオスさんも同じ南米の英雄として、悩める男性たちに勇気を与える存在になるかもしれない。

（2010年10月20日06時02分  スポーツ報知）

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