井上ひさし未来館、開館延期へ

「井上ひさし未来館」の開館延期について記者会見する井上麻矢さん（左）

　山形県出身の劇作家で、４月に亡くなった井上ひさしさんの生涯や作品を紹介する「井上ひさし未来館」について、井上さんの三女麻矢さん（４３）らが２０日、山形市で記者会見し、来年５月予定の開館を２０１２年３月に延期すると発表した。

　麻矢さんは「もう一度、企画を練り直した方がいいと決断した」と理由を説明した。

　未来館は「弦　地域文化支援財団」（山形市）が運営し、麻矢さんが館長に就任。計画では、井上さんの蔵書を集めた図書館「遅筆堂文庫山形館」（山形市）を発展させ、新たに井上さんの書斎を再現し、肉声が聞けるブースなどを設けるとしている。

　麻矢さんは「（井上さんが）突然、亡くなり、プロデューサー不在で進めることを余儀なくされている。分野が多岐にわたるので、練り直したい」と話している。

（2010年10月20日14時36分  スポーツ報知）

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