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ムンロー応援“つなぎ軍団”300人来襲!

 タトゥーをあしらった自慢の肉体をアピールするムンロー=帝拳ジム(撮影・園田高夫)
 タトゥーをあしらった自慢の肉体をアピールするムンロー=帝拳ジム(撮影・園田高夫)

 「WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ」(24日、両国国技館)

 挑戦者レンドール・ムンロー(30)=英国=が18日、東京・神楽坂の帝拳ジムで公開練習を行い、試合当日に地元英国から約300人の大応援団が駆けつけることが分かった。海外の挑戦者のファンが100人単位で来日するのは異例のことで、300人のファン来日は前代未聞。また来日するファンがおそろいのユニホームを着て応援することも判明。海を越えて両国国技館に集結する300人の大応援団が挑戦者の背中を後押しする。

  ◇  ◇

 挑戦者に強い追い風が吹く。試合当日に約300人のファンが海を渡って英国から来日する。アウェーの中、しかも初の日本でのリング。ムンローは「日本への渡航費など決して安いものではない。そんな中、わざわざ来てくれる。大変励みになる」と率直な気持ちを吐露した。

 英国のトップボクサーでありながら、普段はゴミ回収業の仕事に就いている。地元では絶大な人気を博し、特に労働者階級に支持されている。今回、来日するファンの多くも労働者階級で、ムンローの職業にちなんで、試合当日は、ゴミを回収する時の作業服であるツナギをみんなで着用する。

 英国内での期待も大きい。試合の模様は英国の公共放送局BBC放送で中継される。この日、帝拳ジムにBBCのスタッフが訪れ、英国のジャーナリストも取材に訪れた。BBCのクルーは、練習後もムンローに密着。ムンローが新王者となる瞬間まで付きっきりで取材をするという。

 アマチュアボクサーだった父の影響で14歳からボクシングを始め、アマチュアでキャリアを積んできた。プロ23戦目、30歳にしてつかんだ初のビッグチャンスだが、気負いは全くない。「日本の人はみんなとても優しく、まるでホームで戦うようだ」と笑顔をふりまいた。

 すでに実戦練習を終えているため、この日は軽くミット打ちを行い練習を切り上げた。「コンディションは最高に仕上がった。もし西岡が早く仕掛けてきたら早く終わる可能性もある」。王座獲得へ揺るぎない自信を見せ、早期KO決着をにおわせた。

(2010年10月21日)

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