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2日で10レース!北島“ホスト国の顔”

 主要外国人選手らと会見に臨む北島康介(中央)=東京・江東区の辰巳国際水泳場
 主要外国人選手らと会見に臨む北島康介(中央)=東京・江東区の辰巳国際水泳場

 「競泳W杯」(20日開幕、辰巳国際水泳場)

 短水路で行われる競泳W杯(20、21日)の記者会見が19日、大会会場の東京・辰巳国際水泳場で行われ、北島康介(28)=日本コカ・コーラ=が出席。平泳ぎ3種目、個人メドレー2種目の計5種目にエントリーしたことを発表した。日本初開催となるW杯。2日間5種目10レースを泳ぎまくる超強行軍に挑戦することで、ホスト国の“顔”として大会を盛り上げる。

  ◇  ◇

 出場可能な全種目に出場することがホスト・北島のもてなしだ。50、100、200メートル平泳ぎに、100、200メートル個人メドレーで予選、決勝合わせて2日間5種目10レースだ。「1個1個の種目でベストを尽くしたい。音を上げる(棄権の)可能性もあるけど、最後まで出られれば」と目標を掲げた。

 限界を超えた強行軍になる。20日は200メートル平泳ぎ決勝が20時40分、直後の100メートル個人メドレー決勝は同46分から。ゴールしたその足でスタート台に立つ非常事態。競泳に息継ぎは付きものだが、息つく間もない時間設定だ。

 競泳W杯が日本で行われるのは初めて。「W杯には何度か出たことがある。海外の選手と戦える楽しさがあった。海外の選手も楽しんでもらいたい」。強行軍挑戦の背景には、ホスト国の顔として歓待したい思いがあった。

 体は決して万全なわけではない。今季の最大目標だった8月のパンパシフィック選手権(米国)で2冠達成。11月にはアジア大会も控える。「今はそんなに高いものを求めてはいない」と本音もちらつかせた。

 米国拠点に練習を再開して1年。「常にいい状態でいることが大事だと学んだ。精神的にも肉体的にも前向きでいること。無理にやってもひずみが出る」。会見で海外勢に「DO MY BEST、DO YOUR BEST」とあいさつした北島。自然体で今できる最善を尽くす。

(2010年10月19日)






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