県内で暮らす外国人による日本語スピーチコンテスト(毎日新聞社など後援)が19日、大分市桜ケ丘の楊志館高校であった。今年で8回目。6カ国の14人が、自国と日本の文化の違いなどを発表した。最優秀賞には中国・遼寧省出身の別府羽室台高2年、鐘丹さん(16)の「私の宝物」が選ばれた。
06年に12歳で来日した鐘さんは、家庭の都合で中国に一時帰国後、1人で再来日するまでの苦労や支えてくれた先生、友達との交流について話した。「支えてくれた人への感謝の気持ちを伝えたくてコンテストに参加した。将来は日中両国の懸け橋となるような仕事をしたい」と語った。
毎日新聞社賞は中国出身で別府大短期大学部1年、呂元静さんが選ばれた。【田中理知】
毎日新聞 2010年10月20日 地方版