楽天は星野仙一氏(63)の阪神退団を受け、早ければ20日にも正式に監督就任を要請する。最下位に終わった今季からの巻き返しのため、最大限の誠意を見せて星野氏と交渉する。
「また、甲子園に戻ってきます。日本シリーズで」。楽天新監督への意欲とも取れる発言を残した星野氏。仙台でもテレビ中継されたこの場面を見た球団関係者も多かった。佐々木統括本部長補佐は「1日でも早く、選手やファンに喜んでもらえるようにしたい」と早期の新政権誕生を約束した。
長期的なスパンで、チームの再建を託す。「次期監督には選手を育成していただくことも重要」と球団関係者も期待するように、2年契約だったブラウン前監督を上回る、3年契約を提示するとみられる。
就任会見も盛大に行う。場所は仙台市内を一望できる高級ホテルが有力。昨年のブラウン監督就任会見では島田球団社長が同席したが、4日に極秘会談を行い、星野氏にラブコールした三木谷球団会長自ら出席する可能性もありそうだ。三顧の礼で、闘将を杜の都に迎え入れる。
(2010年10月19日)