2010年 10月 20日
連続ひったくり容疑 少年2人を逮捕
19日午後、岡山市中区で通行中の女性の自転車のカゴからバッグを奪ったとして少年2人が窃盗の疑いで警察に逮捕されました。付近ではひったくりが十数件起きていて警察が余罪を調べています。逮捕されたのは岡山市に住む無職の19歳の少年と総社市に住む17歳の男子高校生です。警察の調べによりますと2人は19日午後3時10分ごろ、岡山市中区山崎の路上を通行中の59歳の女性の自転車のカゴから自転車で追い抜きざまにバッグを奪うなど2件のひったくりであわせて現金約25万円などを奪った疑いです。通報を受けた警察官が現場付近にいた2人を見つけ、緊急逮捕しました。取り調べに対し男子高校生は容疑を認めていますが、19歳の少年は「もう1人がひったくって盗んできた」と供述しています。付近では8月下旬以降、同様の手口のひったくりが10数件発生していて、男子高校生が犯行をほのめかす供述をしていることから警察が余罪があるとみて調べています。

暴力行為全国最悪受け中学校に警察OB派遣
児童・生徒1000人あたりの暴力行為の数が、全国で最悪だったことを受け、香川県教育委員会は、警察官OBなどで作るチームを来月から中学校に派遣することにしました。県教委によりますと派遣するのは警察官のOB2人、スクールソーシャルワーカーなど3、4人で編成するスクールサポートチームです。問題行動がないか校内を見回るほか校長や生徒指導の教諭にアドバイスを行います。特に対策が必要な公立の中学校を対象に時期や期間などを調整したうえで来月から順次、派遣するとしています。派遣は今年度末までの予定ですが、県教委は成果を見ながら来年度の継続も検討するとしています。香川県は、昨年度、児童・生徒による暴力行為の数が過去最多の1194件に上り、1000人当たりでは全国で最も悪い結果でした。

香川県内初 救急艇が完成
「海の救急車」が完成しました。高松市の離島から救急患者を搬送する香川県内で初めての救急艇が20日、お披露目されました。完成したのは高松市消防局の救急艇、「せとのあかり」です。高松市が市内の男木島や女木島、大島から救急患者を搬送するために専用の桟橋と共に約2億3000万円かけて整備しました。救急艇の中は心電図やAED、人工呼吸器などがあり、高規格救急車と同じ構造になっています。定員は最大18人で最高時速は約60キロ、高松港から女木島まで約3キロの距離を4分で結びます。これまで離島の救急患者は漁船や海上タクシーなどで本土に搬送してから治療していて船の中でも救命措置が行える救急艇の設置を求める声があがっていました。島民の強い味方、海を走る救急艇は来年1月から運用が始まる予定です。

激突!勝山喧嘩だんじり
岡山県北の城下町が熱気に包まれました。重さ2トンを超えるだんじりが激しくぶつかりあう真庭市勝山地区の喧嘩だんじりが行われました。日暮れとともにそれぞれの地区から集まった9台のだんじり。鐘と太鼓の音が響く中、男たちの「オイサーオイサー」の掛け声とともに各地区の名誉をかけ、重さ2トンを超えるだんじりをぶつけ合います。喧嘩だんじりは勝山に江戸時代から続く伝統的な祭りで、毎年10月19、20日に行われています。会場は大勢の観客で埋めつくされ、だんじりがぶつかるたび、熱気をおびていました。喧嘩だんじりは20日午後10時半まで行われ、岡山県北の城下町は熱気に包まれました。

名園は冬支度 後楽園で松のこも巻き
名園は早くも冬支度です。松を害虫から守る後楽園の秋の風物詩、松のこも巻きが20日、行われました。松のこも巻きは、松の葉を食べる害虫が冬を越すために地中に降りる習性を利用し、「こも」と呼ばれるむしろの中におびき寄せるものです。後楽園では毎年、暦の上で、霜が降り始めるとされるこの時期に行われていて、20日は作業員13人が園内約240本の松の幹にこもを巻き、冬支度を整えました。最近は、管理が行き届いていて害虫の被害は少ないということですが、訪れた人は名園の秋の風物詩を楽しんでいました。巻かれたこもは来年2月に取り外され、焼かれることになっています。