サンリオ提訴を伝える20日付のオランダ紙。左がミッフィーで、右がキャシー(共同)
【ブリュッセル共同】ウサギの女の子のキャラクター「ミッフィー」の生みの親であるオランダの作家ディック・ブルーナ氏(83)が、サンリオのウサギのキャラクター「キャシー」がミッフィーを模倣し著作権を侵害したとして、サンリオに関連製品の生産停止を求める訴訟を起こしたことが20日分かった。
訴えを起こしたのは、ブルーナ氏の著作権を管理するオランダ企業メルシス。
オランダのメディアによると、19日にアムステルダムの裁判所で第1回口頭弁論が開かれ、ブルーナ氏側は、サンリオがキャシー製品を生産することで著作権を侵害していると主張。サンリオが生産停止に応じない場合は、1日5万ユーロ(約560万円)の罰金を科すよう裁判所に求めた。判決は11月2日の予定。
サンリオ広報は「ミッフィーとキャシーは類似していないと考えている。裁判を通じて当社の考えを主張していきたい」とコメントした。
ブルーナ氏は1950年代にウサギを主人公とした絵本を出版、日本でも翻訳され、本やアニメが人気となっている。