谷亮子議員　橋本聖子氏から激励「頑張って」

参院文教科学委員会に出席した民主党の谷亮子参院議員 Photo By スポニチ

　民主党の谷亮子参院議員が１９日、委員を務める参院文教科学委員会に出席した。１５日に柔道競技の現役引退会見を行ってから初めての公の場。活動を議員一本に絞り、「国政の場でどんどん発言し、力を発揮していきたい」と決意を新たにした。

　谷氏は１日召集の臨時国会で文教科学委員会の委員に選任され、この日が初の同委員会出席。高木義明文部科学相が教育、文化、スポーツなどの分野で今後取り組む課題や政策について述べると、時折うなずきながら耳を傾けていた。

　終了後、取材に対し、引退表明前との心境の変化について「特に変わらない」としながらも、「大臣がこれからやっていく政策について話していたので」と表情をキリリ。中でも、会長を務める「民主党スポーツ議員連盟」は、来年の通常国会で国のスポーツ振興施策などを定める「スポーツ基本法案」提出を目指していることから、「スポーツ基本法制定に向けてみんなで頑張っていきたい」と意気込んだ。

　１５日の会見では、「日本のスポーツ全体のためにという気持ちが、（競技を続けたいという気持ち）より強くなった」と引退理由を説明。選挙期間中からスポーツ振興のほか女性の労働環境改善や子育て支援なども訴えており「スポーツだけじゃなく幅広くやっていかなきゃいけない。実現に向けて、国政の場でどんどん発言して力を発揮していきたい」と、議員活動にどん欲さを見せた。

　同委員会の筆頭理事は、現役議員としてアトランタ五輪に出場した経験を持つ自民党の橋本聖子氏。谷氏は橋本氏と議員会館の事務所が隣同士だが、政界入りしてから直接会ったのはこの日が初めて。委員会室で言葉を交わし、「“連絡を取り合って頑張っていきましょう”と声を掛けていただいた」と笑顔を見せた。

　谷氏の事務所には引退会見後、一般のファンらから「頑張って」という激励の電報などが届いているという。

[ 2010年10月20日 ]