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チリ落盤 3時間前の「予兆」無視か

 チリ北部コピアポ郊外での鉱山落盤事故で、下院の鉱山事故調査委員会は19日、地下に閉じ込められた33人の作業員の一部が発生約3時間前に事故の「予兆」を察知し、現場を監督する会社側に避難を許可するよう求めたにもかかわらず、会社側が作業の継続を命じていたことを明らかにした。地元メディアが報じた。

 同委員会のビルチェス議員=コピアポ選出=が作業員の一人、フアン・イジャネスさん(52)の発言として語った。会社側はそうした事実はないと反論している。

 同委員会は、会社側の適切な指示があれば、33人が約70日も地下に閉じ込められず、被害は最小限に抑えられた可能性もあるとみて、来月前半に作業員ら関係者を証人喚問する方針。

 報道によると、作業員側は8月5日午前11時ごろ、岩が「爆発」したような大きな音がしたため会社側に通報。しかし、会社側の継続命令により現場にとどまったところ、約3時間後の同日午後2時ごろに落盤が発生したという。

 また、同鉱山の従業員でつくる労働組合も今月19日、坑道内の落石を防ぐためのネットの設置が不完全で、作業員が改善を求めても会社側が受け入れなかったと批判。安全対策は後手に回りがちだったと指摘した。

 政府は経営陣と作業の監督責任者らの刑事責任を追及する方針を表明している。 (共同)

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年10月20日 09:22 ]

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