楽天もの申す　ヤフー、グーグル提携で競争阻害と申告書提出

　日本のヤフーと米グーグルのインターネット検索・広告分野の提携について、楽天は２０日、グーグルが国内ネット市場で独占的な地位を得て公正競争が阻害されるとして、十分な実態調査や検証を求める申告書を公正取引委員会に提出した、と発表した。

　ヤフーとグーグルが７月に提携を発表した後、公取委は「独立して事業を行うことを前提としており、ただちに独占禁止法上の問題にはならない」と指摘。これに対し、米マイクロソフトが楽天と同様の申告書を公取委に提出したほか、独占禁止法に詳しい国内外の学者や弁護士からも提携の弊害を懸念する声が相次いでおり、公取委の対応が注目される。

　楽天は、今月５日に申告書を提出。グーグルの検索技術と広告配信システムをヤフーが採用すれば、ネット技術でグーグルが情報を独占することになり、国内市場の公正な競争や健全な成長を阻害する恐れがあると主張している。

[ 2010年10月20日 11:58 ]