負債５億８０００万円…キグレサーカスが営業停止

　全国でサーカス公演をしてきた「キグレサーカス」（札幌市）が、営業を停止したことが２０日、分かった。代理人弁護士によると、９月末で従業員をすべて解雇し、任意整理の手続きに入った。

　帝国データバンクによると、負債総額は約５億８８００万円。“日本三大サーカス”の一つに数えられたが、新型インフルエンザ流行の影響を受けた２００９年１０月の埼玉県川越市での公演で、大幅な赤字を出すなどして資金繰りが悪化。今月２３日から前橋市で公演を予定していたが、中止になっていた。

　東京商工リサーチによると、１９４２年創業、７７年に法人化した。空中ブランコやオートバイ曲芸、動物ショーなどを行い、ピーク時には３５００人が収容可能なテントで公演していた。

[ 2010年10月20日 19:18 ]