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まなカフェ

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オフィシャルリポーター芦崎 愛がチームに密着!横浜ベイスターズの「とっておきネタ」をお伝えします。
芦崎 愛プロフィール

カメラ協力:キヤノンマーケティングジャパン株式会社

2010年10月20日

佐伯貴弘選手

今シーズンでベイスターズを退団することになった佐伯貴弘選手。今もベイスターズ球場で毎日トレーニングに励んでいらっしゃいます。

桑原義選手と一緒に撮らせていただきました

シーズン中、月曜日以外は毎朝ウエイトトレーニングをして、球場に来てからは、ストレッチ、ランニング、ノック、バッティング練習・・・と試合に向けて、しっかり準備をしていた佐伯選手。
「走れなくなって、この世界でダメになっていく人をたくさん見てきたから」と、ランニングも手を抜くことなく、走りこんでいました。キャッチボールもノックもバッティングも、もちろん真剣なのですが、ときどき声を出して盛り上げたり、笑顔を見せたり、とても楽しそうに練習されている姿が印象的でした。
それは今も変わっていません。

先日、お話を聞かせていただいたとき、佐伯選手は、箱に詰まったボールを指さしておっしゃいました。「ここにこれだけのボールがある。例えば、これを見て、『わーこんなにたくさんやらないといけないのか・・・』と思うか、『わ~こんなに練習できるんだ!!』と思うかはその人次第。でも、どうせ同じ数だけやらんとあかんなら、楽しんでやったほうが、自分にプラスにならんか?」と。
・・・理屈では分かっていたけれど、このときスーッと心に入ってきました。本当にかっこいい考え方ですよね。

今シーズンはファームでの調整が続き、「腐ることもできた。ただ、そうならんかったのは、同じシーレックスでやっていた選手たちの目が開いていたから。自分がちゃんとしてなかったら、若いやつらに怒れないやろ?怒れたとしても、上辺だけになってまうやん。若い選手にも話したんやけど、一番あかんのは、ふてくされること。立場が逆のとき、自分が相手にふてくされられたら、嫌でしょ?自分の目の前に、どうしようもない壁が立ちはだかっているとき、自分が変われば、物事が案外うまく回り始めるかもしれない。そのままの自分のまま、目の前に立ちはだかる壁ばっかり見上げて、ふてくされたり、『どうにかならないかな・・・』と悩んだりしていても状況は変わらない。まず現実を受け入れる。そして、自分を変えてみるんや」と佐伯選手は教えてくださいました。

シーレックスの試合で、大歓声を浴びて打席に向かう佐伯選手

佐伯選手も、これまで調子のいい時期もあれば悪い時期もあって、いい思いはもちろん、悔しい思い、つらい思いもたくさんされてきているのですよね。だからこそ、佐伯選手の言葉は重く、説得力があります。

「プロ野球選手って、『プロ』ってついてるけど、野球選手が特別にすごいわけやなくて、社会で働いてる人みんな、それぞれの職業の『プロ』なんよ」と佐伯選手。
でも!!やっぱりプロ野球選手、佐伯選手ってすごいです(>_<)

佐伯選手のような40歳、かっこいいですよね☆

この「まなカフェ」でも、佐伯選手の言葉、思いをたくさんファンの皆さんにお伝えするべきだったのに、最後の最後になってしまい、本当に申し訳ありません。
佐伯選手の言葉を忘れないために、そして、私だけのものにしておくのはもったいないので皆さまにも知っていただくために、今回コラムに書かせていただきました。

佐伯選手は、「現役続行」の道を選び、現役でプレーするため、また、未来のチームの勝利に貢献するため、今もトレーニングに励んでいらっしゃいます。

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