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口てい疫 発生半年で一斉消毒

10月20日 17時59分 twitterでつぶやく

ことし4月、宮崎県で口てい疫の疑いのある家畜が見つかってから20日で半年となり、朝から県内一斉に大がかりな消毒作業が行われました。

宮崎県では、半年前の4月20日に都農町の農場で口てい疫の疑いのある牛が最初に見つかったあと、県東部を中心に感染が広がり、およそ29万頭の家畜が処分されました。ことし8月には「口てい疫の終息宣言」が出されて、県内での家畜の飼育は順次再開されていますが、宮崎県は再発防止を徹底するため、毎月20日を「一斉消毒の日」と定め、およそ1万1000の農場で初めての大がかりな消毒作業が行われました。このうち、口てい疫の感染が最も集中した県東部の川南町では、現在、畜産の再開に向けて安全性を確かめるために試験的に牛が飼育されていて、和牛農家が牛のいる牛舎の周りや内側に念入りに消毒液をまいていました。宮崎県は、飼料を運ぶ業者などに対しても、農場などに入る前の車両の消毒を徹底するよう呼びかけています。宮崎県内では、家畜の飼育が再開されても、出荷できるまでには1年以上かかる農家があり、経営の継続的な支援が求められています。また、農林水産省の専門家チームが進めている感染ルートの解明についても結論は出ておらず、課題は残されたままとなっています。