北朝鮮、韓国の上下水道ハッキングの動き

 来月開幕する主要20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、北朝鮮のハッカー部隊が韓国の上下水道システムや有毒物質の流通経路、首脳会議会場周辺の交通規制状況などに関する情報を収集しようとしていたことが分かった。これらの動きは、警察庁サイバーテロ対応センターによって捕捉された。

 韓国政府の当局者は19日、「最近、G20首脳会議と関連して不審な動きをキャッチした。ハッカーを追跡した結果、サーバーは北朝鮮にあることが分かった」と発表した。政府はこのハッキングについて、G20首脳会議を妨害するため、北朝鮮が行った可能性があるとして注目している。

 関係当局は最近、観光客を装いビザなしで済州島入りした複数の中国人が、入国直後に全員が行方をくらました事件についても警戒を強めている。政府は、テロ実行犯が海上での警戒のスキを突いて韓国国内に入り込む可能性が高いとして、今月末まで全国の貿易港27カ所での船舶検査や保安点検を強化することにした。

 政府は20日に金滉植(キム・ファンシク)首相主宰で安全保障関連の会議を開き、テロへ対策の状況について総合的に点検する。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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