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2010年10月19日(火) 19:30 |
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岡山県北「西条柿」が不作
正月に欠かせない干し柿などになる「西条柿」、例年ならこれから晩秋にかけて軒先に吊るされ、岡山県北の風物詩ともなっています。 今月初めから収穫期を迎えているこの「西条柿」に、今年は異変が起きています。 春の低温や夏の猛暑などの影響で、収穫量が大幅に減少し、栽培農家は頭を抱えています。
真庭市鍋屋の柿畑です。 例年ならば、今月初め頃から収穫期を迎える「西条柿」ですが、新芽の出た4月に度々県北で発生した霜によって芽が枯れてしまい、ほとんど実がなりませんでした。 真庭市五反で親子2代にわたって、20年間西条柿を栽培している矢谷知仁さんです。 60アールの畑で、およそ350本の西条柿を栽培しています。 ほかの農家に比べて被害は少ないもののの、今年の収穫量は、例年よりも4割ほど減る見込みです。 4月の霜で実の数が減っただけでなく、夏の少雨が実の大きさにも影響を与えたとみられています。 真庭市では、現在18人がおよそ3ヘクタールで、西条柿の生産に取り組んでいますが、JAまにわによりますと、今年の収穫量は例年の3割程度となりそうです。 県内最大の西条柿の産地、津山市でも今年の収穫量は1割程度と見込まれていて、県北の西条柿農家にとっては、厳しい秋です。
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