もっとからちゃんとへ
＜もっと稼ぐ＞ことよりも＜ちゃんと生きる＞時代へと入る予感を感じさせるとても良いレポートを博報堂で見つけた。
以下、一例だが共感を得たものが多かったので・・
＜もっと贅沢＞より＜ちゃんと身の丈＞
＜もっと上昇＞より＜ちゃんと足元＞
＜もっと所有＞より＜ちゃんと共有＞
当社のような飲食卸、飲食業においても、しっかりとお客様の嗜好をとらえていく必要がある。チェーン店と個人店の差別化を考える際、どのようなお客様に向け、どんな方法でメッセージを発信していくのか。
＜もっと稼ぐ＞ことよりも＜ちゃんと生きる＞というテーマは小生の大事にしている部分であり、今回、博報堂で見つけた金言集はとても価値あるものに思えた。資本主義がもたらした株主台頭の社会が生んだ成果主義。競争し、金を残すものだけを成功者として捉える価値観から、少しずつ進化した形を日本国民が見出し、選択している良い傾向に感じる。
＜ちゃんと生きる＞こと＝もっともよい人生、新しい日本人の素晴らしい価値観となるよう、今の日本人がもがきながら種差選択している結果、今はその過渡期であり、進化期なのかと思う。
外車を乗り回し、夜の商売女を連れまわす事が格好良い時代はもう直ぐ終わる。いや、終わっている。必要なものを最低限廻りに備え、宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える。常に夢を持ち前向きに生きる事が＜ちゃんと生きる事＞ではないのだろうか。
人生のペースは人それぞれ。病気で立ち止まったりする人もあるだろう。ずぅ〜っとトップランナーグループにいる事が成功ではない。生まれてきた宿命を理解し、その運命にしっかりと挑み、家族へ社会へ恩返しをしていく使命を果たす事こそが＜人のちゃんと生きる事＞かと思う。
今の若い人達は着実に進化している。背伸びしてかっこいい車乗るより、安全安心の生活を。意味のない英会話学校通いより、友達とフットサルを。素晴らしいことだと思う。小生の先輩達の中には、夢のない時代になった・・・と嘆く方もある。小生の考え方は異なる。今の世代の夢も昔の夢も同じであり、戦争のない時代に生きられているとても幸せな進化系価値観であり、草食系もそのひとつだと思う。＜もっと稼ぐ＞より＜ちゃんと生きる＞、素晴らしい形で進化を見せている日本人。世界に先駆けて新しい価値観を発信していければ尚善いと思う。
博報堂の＜それ＞は、より商業的な側面から分析をしているが、日本人が確実に＜拝金主義＞を脱している傾向を示しているものであり、小生は大きな興味と嬉しさを持って拝読した。興味のある方は以下にそのPDF版をお知らせしておきます。
http://www.hakuhodo.co.jp/pdf/2009/20091204.pdf#search='もっとからちゃんと'