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24時間スーパー銭湯に2カ月居座る

 兵庫県尼崎市の24時間営業スーパー銭湯に約2カ月間、金を払わず居座ったとして住所不定、無職の男(57)が18日、同県警尼崎東署に詐欺容疑で逮捕された。男は1度も外出せず、自動販売機のカップラーメンなどを食べてしのいでいたとみられる。利用料金は総額約16万円に達していたが、所持金は約4000円だった。従業員の目を盗んだ「居候」生活だったが、半年に1度の定期点検があったこの日、客が一時退館させられた際、観念したのか受付に“自首”したという。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、横内長次容疑者。逮捕容疑は8月25日~10月17日の54日間、尼崎市内のスーパー銭湯に居続け、宿泊代など約15万8000円を支払わなかった疑い。「各地を転々としており、寝泊まりするところが欲しかった。金がなく、ビジネスホテルなどはお金がかるので、行くところがなかった。できるだけ安いところに泊まろうと思い、(スーパー銭湯に)居続けてしまった」などと供述し、容疑を認めているという。

 尼崎東署によると、横内容疑者は入店した8月25日には、数万円持っていたと説明。しかし、逮捕時の所持金は4051円だった。館内では入浴→食事→休憩室での就寝などを繰り返していたとみられ、靴をフロントに預けたまま1度も外出していなかったという。

 館内の食堂施設はほとんど利用しておらず、館内自販機でカップラーメンを購入するなどし、飢えをしのいでいた模様。同銭湯はカプセル型宿泊施設もある2階建ての大型施設で、基本的に年中無休&24時間営業で天然温泉が売り。大浴場、ひのき風呂、露天風呂、各種サウナなど充実している。

 このほか複数の飲食施設のほかゲームコーナー、マッサージコーナーなどもあり、館内着のほかタオル、ボディーソープ、歯ブラシ、かみそりなどが自由に使えるため、横内容疑者はこのような快適環境で長期“潜伏生活”を継続。退出時に料金を精算するシステムであることに加え、館内が広く利用者も多いため、従業員の目を盗み続けていた。入場料は大人が1575円で、深夜以降滞在する場合は割増料金が加わる。

 しかし、18日は消防法に基づく半年に1度の臨時休業日のため17日夜、銭湯側が館内に全客の退館を呼び掛けるアナウンスをした。客が退出し従業員しかいなくなった館内で、観念した様子の同容疑者が作業着姿でバッグを持ち、受付に「実はお金がない…」と“自首”したという。

 同銭湯は「退出記録のない利用者がいたため、9月から調べていた。真相が分かりよかった」とほっとした様子。同署では、銭湯に来るまでの生活状況や足取りなどを調べる方針だ。

 [2010年10月19日9時33分 紙面から]


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