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クロスロード 2009年11月号

JICA Volunteer's News

約80カ国で活動を展開しているJICAボランティアによる、現地発のホットな話題を紹介します。

【写真】

from Malawi
日本祭りで「大相撲トーナメント」

文=中村雄弥
(マラウイ・エイズ対策・H19年度派遣)
Text by Yuya Nakamura

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少年3人をまとめて相手にする渡邊さん。まわし姿の“横綱”が見せる圧倒的な強さに、土俵を取り巻く見学者から感嘆の声があがった

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子どもたちに紙飛行機の折り方を教える小川大泉さん(エイズ対策・H19年度派遣・鹿児島)

2009年6月6日、マラウイ北部ムジンバ県の県立病院で、協力隊員有志が「わっしょい日本祭り」を開催した。この病院で活動する黒田菜穂子(くろ だ なほこ)さん(栄養士・H19年度派遣)と一緒に開催を決めたのは直前の5月。実は、過去にも同様のイベントを企画したが挫折(ざせつ)していた。いつも 最後にぶち当たるのは「イベントで彼らの生活が良くなるのか?」「自己満足じゃないか?」といった疑念だった。しかし今回は、「日ごろ娯楽の少ない患者さ んに楽しんでほしい」とシンプルに考えた。運営費は全額、隊員の持ち出し。それが「自己満足」へのケジメだった。

迎えた本番。病院関係者だけでなく地域の人たち数百人が訪れた。両国の国歌斉唱に始まり、スライドによる日本紹介、沖縄の三線(さんしん)の演奏と続いた。後半は屋外に移動し、相撲(すもう)や空手、折り紙などを実際に体験してもらった。

クライマックスは、両国8人の選手が参加した大相撲トーナメント。以前から私は「相撲は絶対にマラウイで受ける」と信じていたが、はたして、大会は 盛り上がった。まわし姿の隊員とジーパン姿のマラウイ青年が、がっぷり四つになると、土俵(どひょう)を囲む人垣から絶叫のごとき大歓声。トーナメントで は日本人がマラウイ人を圧倒し、学生相撲経験者の渡邊琢磨(わたなべ たくま)さん(体育・H19年度派遣・静岡)が優勝した。

今回のイベントが「役に立った」かはわからない。だが、主催した私たち日本人が楽しみ、参加したマラウイ人たちも大いに楽しんでくれたようだ。「やって良かった」と感じている。

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