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【プロ野球】

原監督 無欲で竜撃破

2010年10月19日 紙面から

CSファーストステージ突破から一夜明け、宿舎でリラックスした表情の原監督

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 甲子園で阪神を連破してCSファイナルステージ進出を決めた巨人の原辰徳監督(52)が18日、落合竜撃破に自信を見せた。宿舎で完全休養となったこの日、「3位から(CSを)戦うということは、ここから先、不安より希望しかない」と強調。虎党の巣窟(そうくつ)を突破した勢いに乗り、今季2勝10敗の鬼門に立ち向かう。

 リーグ王者が下位の挑戦を受ける。その難しさを最も熟知しているのが昨年まで3年連続でリーグ制覇した巨人だ。「これまでは1位でしか(CSを)戦ったことがないから、1位で迎え撃つ苦しさは身に染みている。その苦しさは中日にもあるだろうし、ひと泡吹かせたい」。原監督の目が光った。

 舞台が9連敗中のナゴヤドームであっても、臆(おく)することはない。「レギュラーシーズンと短期決戦は違う。気にすることはない。逆に、ずっと勝っている方は、そろそろ負けるんじゃないかと思うものだよ」

 これも甲子園での激闘を乗り越えた自信。苦手意識が消えていることを強調してみせた。あとは勝負の鉄則を貫くだけ。無駄な動きは必要ない。「考えるとしたら2番打者。カメ(亀井)も良いけど、打撃は本調子ではないからね」とオーダーも甲子園での2試合を基本線とする考えだ。

 激闘を終えた前夜は、静かに祝杯を挙げた。しかし、余韻に浸るのはそこで終わり。頭の中は竜倒に切り替わっている。相手が吉見でもチェンでも、戦う姿勢を変える必要はない。セの覇者に無欲でぶつかる。3位からの逆襲劇は、まだ序章にすぎない。 (井上学)

 

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