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【グラニュース】


ダニルソン、もうケガしないぞ

2010年10月19日 紙面から

新潟戦で2週間ぶりに公式戦に復帰した名古屋・ダニルソン=東北電力ビッグスワンスタジアムで

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 名古屋グランパスは17日の新潟戦(東北電ス)に1−4と大敗したものの、リーグ首位の座は維持した。18日は練習休日で、選手はリフレッシュにあてた。新潟戦で右足側部のねんざから2週間ぶりに公式戦復帰を果たしたMFダニルソン(24)は、オリジナルインソールで、足の負担を軽減し、けがの再発を防いだ。今後も着用していくという。

 きっかけは、けがだった。ダニルソンは、2日の仙台戦で右足側部のねんざを負った。早期完治と足の負担軽減を目的に、スパイクなどの用具を管理するホペイロの松浦さんと相談し、足形を正確に測定してオリジナルの中敷きを作った。松浦さんは、負傷がなくても、運動量が多いダニルソンには使用を提案しようと思っていたという。

 ダニルソンは、12日の練習から、完成したオリジナルの中敷きを入れたスパイクを使用開始。スパイク同様、足になじませることが必要だからだ。「足に負担がかからないように改善してもらった。工夫してもらい、感謝している」と、手応えを口にしていた。

 中敷きだけで、けがを防げるわけではないが、90分間走り回るサッカー選手は、試合終盤になると、特に土踏まずの部分がたるんでくる。「中敷きは、堅いスポンジのような役割をして、たるみを持ち上げてくれる。力が分散せずに、体のバランスが良くなる」(松浦さん)。大けがの予防にもなるという。

 グランパスには愛用者が多い。入団直後に作ったDF竹内は、「僕は足底が固くなって、けがをすることが多かった。足と靴の間がすき間なくフィットする感じがいい」。MF金崎も移籍直後から愛用する。「1番はけがの予防。状態のいいときより、疲れがたまってくると良さが実感できる」。ダニルソンが使い始めたことを知ると、「合うと思う。期待したいですね」と、話した。

 初めて中敷きを着用して臨んだ新潟戦は敗戦に終わったが、「まだ本調子ではないが、我慢できる程度の痛みになった」と復調している。身体能力の高いダニルソンが、その能力を余すことなく発揮できれば、チームにとっても心強い。シーズンもいよいよ大詰め。頼もしい“相棒”を得て、パワーアップしたダニルソンに期待がかかる。 (伊東朋子)

 

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