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チリ落盤事故唯一ボリビア人 破格待遇で再就職
チリ北部コピアポ郊外での鉱山落盤事故で、地下約700メートルからカプセルで救出された作業員33人のうち、唯一のボリビア人のカルロス・ママニさん(24)が18日(日本時間19日)、帰国した。ママニさんは月給1000ドル(約8万1000円)という“破格”の待遇で国営石油会社に就職することが決まった。
ママニさんが国営石油会社で受け取る月給は、南米最貧国ボリビアの最低賃金の10倍に相当。同国では1カ月、大人1人が40000〜5000円あれば十分に暮らしていけるといわれるだけに、まさに“破格”の待遇だ。ママニさんは大統領との会見後、記者団に「本当にありがたく思う。こうしたことは想像していなかった」と笑顔で話した。
ママニさんは前日の17日夜、妻子と共にチリ北部コピアポを離れ、ボリビアの主要都市ラパスに移った。チリ国営テレビなどによると、トンネルから4番目に救出されたママニさんはラパス生まれ。4年前にチリに移住し出稼ぎ先の同国北部の農場でボリビア出身の妻ベルキさんと出会い結婚、1女に恵まれた。
サンホセ鉱山で働き始めたのは落盤事故の5日前。事故当時、鉱山で働いていたボリビア人は義父と2人だけで、今月13日の救出後、コピアポを訪れたモラレス大統領が祖国での就職を持ち掛けていた。ママニさんはチリに戻ることはないと話しているという。
ボリビアは、かつてチリと戦って領土を奪われた歴史的経緯があり、現在も領土問題を抱えて正式な外交関係はない。ボリビア国民にはチリへの敵対心が強いとされるが、モラレス大統領が救出現場に向かいチリ政府に感謝を述べるなど、今回の救出が両国の「雪解け」のきっかけになることも期待されている。
南米の最貧国と言われるボリビア。国内総生産(GDP)は434億ドルで世界103位(08年)、1人あたりのGDPは4330ドル(同)。定食は約40円程度で食べられパンは5個で約20円。コーヒーやオレンジジュースは1杯約20円で飲める。バスは大人が約25円、学生約13円。こんな経済状況のボリビア。ママニさんにとっては、トンネルから救出されたら、ばら色の人生が待っていたことになる。
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